子どもが爪をかむようになりました。やめるように言ってたら、親が見てないところでかむようになってしまって…

クセを出さずにはおれない時期

爪をかむ、髪の毛を抜く、鼻くそをほじくる、
性器をいじくるといったクセは3歳後半から
目立ちはじめ4歳代にピークを迎えます。

 

仲間に目が向き、仲間と同じことができるようになりたいと
子どもが新たなチャレンジをはじめたこの時期、
チャレンジしても思うようにできるようにならない…

 

このために、子どもの心は揺れています。

 

子どもは、心が揺れるために前向きになれず、
手持ち無沙汰になってクセが出るのです。

 

この時期はいわばクセの「マイブーム」の時期なのです。

 

叱っても、ほかのクセに形が変わるだけです。

 

クセを出さずにはおれない時期だからです。

 

叱られるとかえって心の揺れがひどくなり
クセを卒業しにくくなります。

 

時間が必要

子どもたちは5歳代になると、体の器用さが増し、
まわりからのアドバイスも的確に理解できるようになります。

 

そうするとチャレンジしてることを
上手にクリアできるようになり、
クセを卒業していきます。

 

ですからクリアする力をつけるために必要な
1年あまりの時間をおおらかに見守るとともに、
手持ち無沙汰なときには簡単なお手伝いを頼みましょう。

 

保育所や幼稚園など外の世界で、
仲間にあこがれて揺れているわが子を、
わが家では「役に立つしっかり者」として位置づけます。

 

「あんたにもいっぱいいいところがあるよ」と
気づかせてあげたいものです。

 

母が直そうとがんばった私の爪かみはずっと続いていますが、
小学校までは、担任が変わるたびに爪かみがでていました。

 

それは「先生のことを信頼できていない」目印だと
思っていました。

 

現在はとてもきれいな爪をしています。

 

「無くて七癖」というくらいです。

 

気楽に考えましょう。

 

目をパチパチさせる、鼻を鳴らすなどのクセは
「チック」と呼ばれ、本人は無意識にしています。

 

最初は心の緊張状態からはじまりますが、
大人が気にすることで、かえって心の緊張が高まり、
卒業しにくくなります。

 

小学生になっても続くようであれば、
脳の活動の問題としてお薬が処方されます。

 

薬が効くことも多いので、
長引くようなら医師に相談しましょう。