子どもの兄弟げんか(姉妹げんか)がひどくて困っています

兄弟げんか(姉妹げんか)は宿命

「兄弟げんかは犬も食わない」と開き直りましょう。

 

1,2歳になると兄弟げんかが頻発しはじめます。

 

1,2歳児は親や兄姉のしていることを
積極的に取り入れる時期です。

 

兄や姉の使っているおもちゃや
画用紙がとても魅力的に見えます。

 

それで、すかさず手を出すと、当然兄や姉は起こるのですが、
それで引っ込む1,2歳児ではありません。

 

しつこいので兄や姉はたたいて泣かせてしまい
親に叱られることになります。

 

この時期の兄弟げんかは
一種の宿命なので割り切るしかありません。

 

あまりにひどくて兄が弟の首をしめたり、
おなかをけったりしたらレフェリーストップです。

 

そうでなければ、放っておきましょう。
そのうちクールダウンします。

 

兄姉は家ではあそびをじゃまする存在として
弟妹を邪険に扱っていても、外では弟妹を守る
やさしい兄姉であることのほうが多いものです。

 

おもちゃの取り合いなどのケンカは日常茶飯事ですから、
危険がなければ放っておきましょう。

 

手のかからない子へも「かわいい」と思う気持ちを伝える

それより注意すべきなのは弟妹への
やきもちからのいじめです。

 

親はどうしても幼いほうの子をかばいがちですし、
いつまでも甘やかしてがちです。

 

兄姉が4,5歳になると、
家族の中の自分の位置を意識するようになります。

 

「お母さんは自分よりも妹をかわいがっている」と思うと、
たいした理由もないのに下の子を暴力やことばで
いじめ続けるようになり、兄弟関係が悪化します。

 

「どの子もかわいい」と思っていても、
子どもに伝わらなければ意味がありません。

 

  • 1対1で接する機会をつくること
  • 子どもが甘えたい帰宅時
  • 就寝時に上の子にもスキンシップを図る

など、かわいいという思いを
具体的に伝える努力が必要です。

 

とくにきょうだいに障害がある場合は、
障害のないきょうだいは親の大変さを感じるだけに、
自分の気持ちを表現することをがまんしがちになります。

 

素直に甘えられる時間を大切にしましょう。