子どもが1日に何度もかんしゃくを起こすので疲れ果ててしまいます。注意したりおさえたりすると余計にひどくなるので、外にも出られません…
どんなときかんしゃくが起きる?
かんしゃくを起こすのはどんなときですか?
遊んでいるのに片づけさせられるとき、
公園から無理やり帰らされるときなど。
自分のしたいことを途中で止められたとき
が多いのではないでしょうか。
子どもは、意に沿わない状況やわかりにくい状況では、
かんしゃくやパニックを起こしやすくなります。
よくあるできごとです。
親は「そろそろ食事だから」などと見計らって、
子どもの行為を中断させるのですが、
子どもはそうした見通しを持ち合わせていません。
あくまで自分なりの見通しで遊んでいるために、
一方的に理不尽にやめさせられると感じて
全身の力を使って抗議するのです。
区切りは事前に予告する
子どもの行為を区切るためには、
子どもが次の行為を見通せるように
することが必要になります。
区切りが近づいたら、子どものあそびに大人が参加し、
子どもが大人のことばや働きかけを
受け入れやすい状況をつくりましょう。
そして次にすることが理解しやすい手がかりを示します。
たとえば、もうすぐご飯だからおもちゃを片づける
という場合は、食事が理解しやすいように
テーブルをふくふきんを見せるという具合です。
片付けも親がするのを子どもに手伝ってもらう
という感じにしたほうが、子どもは興味を持ちます。
急な中断、一方的な中断にならないように、
ことばだけではない見通しを保障しましょう。
とはいえ、危ないものや危ない場所に近づく場合は、
かんしゃくを起こそうが止めねばなりません。
スーパーのお菓子売り場で泣かれたり、
座り込まれるのも困りますよね。
買った商品をマイバスケットに入れて運ばせるなど
「すること」を用意し、
こだわる機会を減らすようにしてみましょう。
3歳をすぎてきたら、買い物の前に「何を買うのか」を
あらかじめ話しておき、
本人に心積もりをさせておきましょう。
自分で決めた買い物であれば、
子どもは約束を守ろうとします。
忘れないようにメモを持たせることも大切です。
一人で抱えず応援団に相談しよう
かんしゃくを起こすと、壁や床に頭を打ちつけるといった
はげしい行動をうる子どももいます。
こだわりが強く見通しも持ちにくい子たちです。
親としてはたまりませんよね。
抱いて落ち着かせるのも一つですが、
そうするとかまれたりして親も腹が立ち、
ついたたいたりしてしまいます。
家庭では子どもだけ静かな部屋に入れて
落ち着くのを待つのも一つです。
私は子ども時代パニックになると、
泣きわめきながら押し入れでふとんを
たたいたり、かんだりして落ち着きを取り戻していました。
子どものかんしゃくにイライラするようでしたら、
先生や保健師さんに相談しましょう。