子どもに友だちがなかなかできません。どうしたらいい?

同年齢にこだわらなくていい

同じ年齢の友だちはできにくいものと割り切りましょう。

 

発達に凸凹があると興味に偏りが生じやすく、
まわりの子と関心がずれやすくなります。

 

友だちとは、自分と興味や関心が合い、
「話題を共有できる人」なので、
同年齢には友人ができにくいのです。

 

でも同年齢の子たちのあそびを
「見ているだけ」でも、世界は広がっています。

 

息子のように「みんなが遊んでいるのを見るのは
おもしろいなぁ」と思っているだけでもいいのです。

 

「イヤだ、嫌いだ」と思っていると
園がつらい場所になります。

 

友だちとのあそびを求めるよりは
園生活を楽しむことを目標にしたいですね。

 

発達に凸凹がある子は、どちらかというと
2歳上や2歳下がうまくいくようです。

 

2歳上の子は余裕があるため話題を合わせてくれますし、
2歳下の子は単純に子どもの知識や
取り組みに、あこがれてくれるからです。

 

大人になれば友情と年齢は関係ないのですから、
親も年齢にこだわるのをやめましょう。

 

「こだわり」が共有できる仲間を探す

でも友だちがいないとやっぱり心配になりますよね。

 

その場合には、
友だちをつくりやすい状況を用意しましょう。

 

小学生では囲碁や将棋のクラブ活動で知り合った
地域の高齢者が「よき友」になることもあります。

 

また、思春期をすぎれば、趣味を手がかりに
ネットのオフ会で同好の先輩と出会うこともあるでしょう。

 

中学生以降は息子のように「好きな科目の先生」が
よき話し相手となる場合もあります。

 

また障害が診断されている場合には、
同じ障害の仲間同士の「セルフヘルプグループ」で
似た子と出会うとグンと勇気づけられます。

 

話の合う人がいることが大切なので、
成長過程でそういう人と出会うことができる機会を
つくるのが親の役目だと割り切りましょう。