子どもが友だちをかんだり、つきとばしたりして嫌われて困ってる

物の取り合い

物を取り合ってのケンカは当然のできごとです。

 

自分の使っている物を取ろうとする子がいると、
使っている物が光り輝いて見えてきて、
それを取ろうとする相手のことが腹立たしくなります。

 

さっきまで使っていたおもちゃも同様です。

 

さんざん遊んで飽きたから自分で手放したのに、
それに手を出してくる子がいると、そのおもちゃが
急に光を増し、取り戻したくなります。

 

自分だけのものにして、人には渡しくなくなるので、
取った子をかむ、近づいてきた子を
つきとばすといった行為に走るのです。

 

口ゲンカがスムーズにできるようになるまでの時期、
子どもは力づくになりやすいので、見守りましょう。

 

あまりにひどい場合は、
保育者や保健師に相談してみましょう。

 

出番があれば落ち着ける

興奮しやすい子どもは、友達にいきなりハグして
押し倒すなど乱暴なかかわり方になってしまいがちです。

 

片づけなどあそびが中断する場面では、
ほかの子どもに攻撃性が向かいやすくなります。

 

本来はひょうきんで人気者になれる素質をもっているのに、
力がありあまり、一方的なかかわりになってしまうのです。

 

興奮しやすい面は体を使う活動でしっかりと発揮し、
家庭では「おふとん敷くのを手伝って」などと
役割を果たしてもらったりしましょう。

 

そして、興奮しやすさを働き者として位置づけ、
気持ちを落ち着かせていきます。

 

本人のよさを認める

こだわりが強すぎるために、
自分の「こだわり」を妨げる相手に
暴力を振るう子がいます。

 

世界が狭いから「これでないと」
という気持ちが強くなるのです。

 

関心が広がると、
「まあいいか」とゆずる姿が出てきます。

 

そのためには、たたいちゃだめと教えたり、
「ごめんね」と言えるようにすることを急ぐよりも、
あそびの幅を広げることのほうが大切です。

 

保育所や幼稚園に入園すれば、
さまざまな活動に出会えるので、
仲間の活動に目を向けられる機会が増えるでしょう。

 

家庭ではあそびを広げるゆとりは少ないでしょうから、
お手伝いで関心の幅を広げるゆとりは少ないでしょうから、
お手伝いで関心の幅を広げてみましょう。

 

「こだわり」は必ずしも「悪いこと」ではありません。

 

こだわりの味も、こだわりの技も、
社会にとっては大切な文化です。

 

親はわが子の「こだわり」を
「うちの子のよさ」としていかす道を考えたいものです。

 

行動が荒々しくてなかなか止められないため、
ことばが伝わりにくいように見える子の中には、
過敏で賢い子もいます。

 

じつはまわりの状況はよく見えていて、
大人のことばもよく耳に入っているのです。

 

 

でも、自分が集団内でどう位置づけられているのかにも
敏感なため、集団場面で不快な状況が続くと、

 

不快さを「死んじまえ」「殺すぞ」などの乱暴なことばで
あらわし、まわりを不安にさせたりします。

 

 

まずは本人の不安の軽減が大切です。

 

いずれの場合でも、本人のよさが集団内で認められると
乱暴な言動はグッと減少します。

 

担任とよく話し合ってください。